産業用太陽光発電 導入の流れ
■ご相談
事業主様がご希望する設置規模や予算を考慮しながら、綿密なプロジェクト計画を作り上げていきます。太陽光発電に関する幅広い知識を有する当社のSIにお任せください。
■現地調査
事業休地や空地への地上設置、事務所や工場の屋上設置など、様々な場所やスペースにおいて設置可否や状況を確認します。また、土地の選定からサポートすることも場合によっては可能です。
■設置工事
設置場所の条件に合わせた設置工法を選択し、整地工事、パネル設置工事、電気工事と順に進行していきます。工期は工法・規模により異なります。
※工事の詳しい手順は下記をご参照下さい。
■完成
竣工検査や電力会社の立会検査、試運転による稼働確認等が完了したら完成です。その後、万一の発電トラブルによる損害を最小限に抑えるための遠隔監視システムも推奨しています。
設置工事の手順
設置工事は大きく分類すると「基礎工事・機器据付工事・電気工事・検査」となります。
タデックの太陽光発電システムを例にご説明します。
1.作業前手順
まず土地の整備からスタートします。土地が軟らかい、あるいは未舗装の場合には大型車輛で物の出入庫を行えるよう作業用の道路をつくります。さらに発電所の周りを囲むようにフェンスを設置して防犯対策も整えます。
2.配管工事
電線及びエフレックス*1の埋設工事を行います。最終電線を通す作業やメンテナンスの為に道路に沿う形で埋設工事を行う方が合理的です。
*1加撓(かとう)電線管の一種で電線を衝撃等から保護。地中など圧力が多くかかる場所に埋設して使用
3.周辺機材の設置
パワーコンディショナ(以下、パワコン)は電圧降下などを考慮してパワコンとトランスが一体型のものを選定、出入口付近にはキュービクルを配置します。本現場では両機材ともにUPS*2を内蔵し電力側に逆潮流*3させないようにしています。
*2無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply) *3電力が電力会社の線側に戻っていくこと。
4.墨出し・杭打ち
位置決めのため墨出し(基礎部分の中心や位置をはじめ工事の基準となる線を構造体などに記すこと)を行います。墨出しの位置に杭を打ち込みます。この作業は非常に熟練した技が必要であり、仕上がりに最も影響を及ぼします。
5.架台の設置
レイアウト図に基づき架台を仮組みし、全体のバランスを見ながら固定します。
パネルを取り付ける際にひずみを調整できるように、この時点で架台のボルトを完全に締め付けないでおきます。
6.パネルの設置
パネルを架台に取り付けます。架台のひずみを調整してから、架台のボルトの本締めを行います。取付け後に改めて締め付け確認を行い、ボルトの頭部に確認のマーキングを付けるなどして、終了したものを見分けられるようにしておきます。
7.配線・接続・アース工事
パネル裏に配線をまとめ配管まで持っていきます。ストリングを明記した配線図を基に、パネル間のケーブル接続を行います。このような大規模の場合にはパワコン・キュービクルなどとの間に距離があるため、アース配線工事をパワコンやキュービクルまで導入せず、各アレイごとにアースを施します。
8.電気配線工事・検査
パネルからパワコンまでの直流配線工事、パワコンから連系点までの交流配線工事を行います。モジュール配線・結線作業が終わると、各ストリングスの極性確認・電圧確認・短絡電流確認・地絡の有無などの確認を行います。
9.雑草対策
雑草が伸びて、その影の影響で発電量低下を防止するために、一般的には防草シート等を用いて雑草対策をする必要があります。本現場においては環境的・美観的な観点よりクローバーの種を蒔くことで群生させ、嵩の高い雑草がなるべく生えないようにしました。また土埃が舞わないようにする目的も兼ねています。